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こんな悩みに答えます。
こんにちは、おもデジ!ホラーナイトのたこなまです。
今回はニンテンドーSwitchとPS4で発売中のノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に奉』の感想レビューを書きました。
去年から、完全新規ストーリーでアニメ『ひぐらしのなく頃に業』と『ひぐらしのなく頃に卒』が放送されています。
アニメがきっかけで『ひぐらしのなく頃に奉』に興味を持った人も多いはず。
今回はまさにそういう人に向けた記事です。
ひぐらし奉の購入がかなりオススメなので、その理由や魅力をお伝えしていこうと思います。
この記事を読んで、不安や疑問点を解決したところで、ぜひ『ひぐらしのなく頃に奉』を遊んで貰えると1ファンとしてとても嬉しく思います。
ではいこう!
ちなみに、原作を知った上で見る『ひぐらし業と卒』はめちゃくちゃ面白いのでぜひ。
>>【感想レビュー】アニメ『ひぐらしのなく頃に業』のあらすじと、高画質で何度も観る方法【ホラーミステリー】
『ひぐらしのなく頃に奉』は、ニンテンドーSwitchおよびPS4で発売されたサスペンスアドベンチャーゲームです。
いわゆるノベルゲームと呼ばれる種類のゲームで、選択肢によってお話が変わる小説みたいなものですね。
ちなみに、switch版とPS4版の違いは、PS4版にタッチ操作が無いこと以外は同じ内容です。
手軽にプレイしたいならswitch版、腰を据えてプレイしたいならPS4版がおすすめ。
以降では、ひぐらしシリーズの原点とその中での『ひぐらしのなく頃に奉』の立ち位置をササっと紹介してみようと思います。
ひぐらしのなく頃に奉の具体的な感想レビューをすぐに見たい!という方は、以下のリンクをお使いください。
『ひぐらしのなく頃に』は、もともと同人ゲームから始まった竜騎士07氏の作品です。
雛見沢村という寒村を舞台に、村にまつわる古い因習「綿流し」を軸にして起こる連続怪死・失踪事件を扱った連作式のミステリーです。
原作本編は出題編、解答編あわせて8シナリオあります。
あらゆるところに伏線や謎が仕込まれており、出題編では読者も主人公たちも状況が全くつかめないままにシナリオが進んでいきます。
回答編を読んで初めて、不可解な行動やその他の謎がきれいに理解できる、そんな構成になっています。
特徴はなんと言っても、選択肢によってルートが変わり、シナリオが変化すること。
つまり、自分が取った選択肢によってエンディングはもちろん、そもそものストーリーが変化するのです。
ちなみに、原作は極端に選択肢が少なく、本当に音とエフェクトが付いた小説、という感じでしたが、その後はルート分岐が頻繁に起こるようになりました。
『ひぐらしのなく頃に奉』は、簡単に言うと過去の『ひぐらしシリーズ』の最新版リメイクです。
原作の続編だったり、異なるストーリーなのかな?と思うかもしれませんが、そうではありません。
実は、過去に発売された『ひぐらし原作』を含む全19シナリオ+新規4シナリオの合計23シナリオをフルボイスで収録した、これまでのひぐらしの完全版です。
あらすじは以下の通り。
昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
ここは都会から遠く離れた山奥にある寒村、雛見沢村。
人口2千に満たないこの村で、それは毎年起こる。―― 雛見沢村連続怪死事件 ――
ひぐらしのなく頃に奉 オフィシャルサイト
毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
隠蔽された怪事件、繰り返される惨劇。
陰謀か。偶然か。それとも――祟りか。
いるはずの人間が、いない。
いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。
そして今いる人間が、生きていない。
惨劇は不可避か。屈する他ないのか。
でも屈するな。
運命は、その手で切り開け。
ゲームシステム的にも「退屈や不便無く物語を読む」ことに特化しています(詳しくは後ほど)。
キャラクターの表情は細かく変わり、BGMも雰囲気にマッチしているものが多く良曲ばかりです。
歌やムービーも、原作から多数収録されているものや新規収録がたくさんあり、文字が主体になりながらも退屈しないゲーム体験ができるようになっています。
少しゾッとするようなイベントもありますが、ただ怖いだけの作品ではありません。
『ひぐらしのなく頃にシリーズ』は色んな所に現れる選択肢を選ぶことで、ルートが分岐します。
些細な言動が、全く異なるストーリー展開、そしてエンディングを引き起こすわけです。
それを踏まえて、驚くなかれ。なんと本作に収録されているシナリオの数は23本です。
1本でもクリアまで数時間かかるシナリオですが、基本である鬼隠し編を軸に22個も分岐するのです。
どのシナリオもずっしりとしたボリュームと、見所が盛り込まれており、総プレイ時間はおそらく、音声スキップをせずに遊べば200時間を超えます。
私はテキストを読むのが速めなので、音声は少しスキップした部分もありましたが、プレイ時間は余裕で100時間を超え、162時間でした。
まだ開放していないイラストもあるので、まだまだ遊ぶ余地もあります(笑)
収録シナリオは以下の通り。
全部で5つのグループに分かれており、グループ内のすべてのシナリオをクリアすると次のグループが開放されるという感じです。
◆輿宮警察署事件調書◆
鬼隠し編
綿流し編
祟殺し編
染伝し編
盥回し編
憑落し編
◆警視庁公安部第七室捜査ファイル◆
暇潰し編
目明し編
昼壊し編
影紡し編
◆警察庁広報室管理資料◆
罪滅し編
宵越し編
皆殺し編
解々し編
◆カケラの世界◆
カケラ紡ぎ編
祭囃し編
澪尽し・表編
澪尽し・裏編
賽殺し編
言祝し編
羞晒し編
◆奉◆
ひぐらしアウトブレイク編
雛見沢停留所編
神姦し編
罰恋し編
『ひぐらしのなく頃に奉』には、ストーリーを深く楽しむための特徴が沢山あります。
今回はその中から、私が特にすごい!と思った6つを紹介します。紹介するのは以下の通り。
『ひぐらしのなく頃に奉』は、『粋』までの過去作に収録された19本のシナリオに加えて、新たに4本のシナリオが追加されました!
新シナリオは、原作とは違った惨劇に立ち向かう話です。
これまでよりも惨劇の規模が大きく、壮大な物語になっているので新鮮な気持ちで楽しめました!
部活メンバーの活躍っぷりに注目です!
ちなみに「ひぐらしアウトブレイク」ではスマホゲーム『ひぐらしのなく頃に命』に出てくる「田村媛命」も登場します。
終盤の展開は好みが分かれそうですが、個人的には楽しめました!
さらに、ひぐらしの原典となるシナリオ「雛見沢停留所」も収録されてます。
魅音と梨花が女子高生で登場するなど、原作とは設定が異なります。
(各キャラの声はあるキャラを除いて舞台版の俳優さんが担当されてます)
しかし、最後まで読めばこのシナリオの設定と原作の関わりが分かり、考察に花が咲きます。
新規シナリオの1つである「ペナルティラブし編」や「昼壊し編」、「羞晒し編」はいわゆるギャグシナリオですが…。
これはひどい(褒め言葉)
FGOや銀魂などもそうですが、シリアスとギャグのどちらにも力を入れてる作品は神作品が多い気がする。
本作は『奉』の前作にあたる『粋』から改善された部分がいくつか存在します。
まず1つ目は、初めてひぐらしを遊ぶ人にとって嬉しい、最初期のルート固定。
じつは前作『ひぐらしのなく頃に粋』以前では、最初からルート分岐が存在し、「鬼隠し編」という原作の第1話以外のルートに進んでしまう事もありました。
『奉』では一周目は必ず「鬼隠し編」になりました。
「鬼隠し編」は純粋な惨劇を描いていて、ひぐらしのスタートを飾るには最適なシナリオです。
最初からネタバレをたくさん含むシナリオに進んでしまってはつまらないので、良い改善でした。
共通パートの選択肢に、どのシナリオに行きやすくなるのかが分かるルートナビが追加されました。
共通パートというのは、選択肢によって様々に分岐する各シナリオの中でも共通して経験するパートですね。
選択肢と同時にルートナビが表示されることで、攻略サイトに頼ることなく自分の好きなルートに行くことができますよ!
また、ルートナビはOFFにもできるので、自力でルートを見つけたい方も安心です。
私も実際、自分の力で惨劇の回避に辿り着くまでの流れを体験したくて、ルートナビはオフにしていました。
本作では『粋』で収録されなかった原作の名曲「空夢」「feel」「LIVE」などが多数追加されました。
『粋』では原作BGMはdaiさんとpre-holderさんの曲だけでしたが、本作では他の方が作曲された曲も収録されてますよ!
全て合わせればなんと120曲以上!!
初めての人には何が嬉しいのか分からないと思いますが、すごく良いBGMばかり。
間違いなく、ゲームをより楽しむためにプラスの改善です!
元々クオリティの高かったひぐらしシリーズのムービーですが、更に進化しました!
イラストを動かす技術が過去作品よりも進化しているのでかなり迫力があります。
個人的には、上記動画の1:20秒あたりで梨花が走ってる描写が、『ひぐらし業』のオープニングと被ってていい!
時系列的に『ひぐらし業』の方が後なので、描写が被ってる背景は分からないですけどね。『ひぐらし業』を見た後でも楽しめます。
『粋』の頃にはムービーがなかった「追想のディスペア」と「プレイス・オブ・ピリオド」にも、ムービーが追加されました。
イラストが動くムービーだけでなく、アニメムービーも収録されていて、グリグリ動きますよ!
『ひぐらしのなく頃に』シリーズの集大成である本作は、既に過去作品をプレイ済みの人に向けた配慮も充実。
作中のネタをクイズ形式で回答していく、「真・オヤシロショック」は、
正解することでシナリオを次々に解放できるので、未プレイのシナリオだけを遊びたいなら、先にこちらを進めるのも良いでしょう。
問題文がもう完全におかしいことになってますが(笑)
『雛見沢停留所』シナリオでは絵の雰囲気が変わり、今までとは違ったテイストで遊べます。
7等身くらいになった皆…可愛いんですよねえ(変態)
スキップ機能も快適で、次の場面まで一気にスキップする機能も用意されています。
本作を「おさらい」的にプレイする方はスムーズに物語を読み進めることができるはず。
物語の内容は過去作に収録されたものとほぼ同じですが、共通パートや分岐の細かい部分が変わってたりもするので、各自お好みでスキップを使ってみて下さい。
私はこれまでひぐらしはアニメでしか見たことがありませんでした。
でも、これ1本でひぐらしのストーリーに散りばめられた細かい伏線や、アニメで扱いきれなかった心理描写などはすべて知ることが出来ました。
よって、『ひぐらしのなく頃に奉』に対する評価は紛れもない傑作です。
最初から最後までミスリードに翻弄されっぱなしで、本当によく練られた作品だと思います。
物語に矛盾がないのも、素晴らしいですね。
『奉』には計23本のシナリオが収録されています。
雑に言ってしまえばヒロインが23人いるのと同等で、とにかくとんでもないボリュームです。
歴史が長いからこそ、ノベルゲームとしては尋常じゃないボリュームで、クリアまで相当かかりますが、プレイしてよかった!と思える作品です。
そして、ひぐらしを知り尽くした上で見る『業』はめちゃくちゃ面白いので是非。今が旬です。
ちなみに、少し気になったところや、人によっては注意点になるところがあります。
まず初めに、気になった点から。
23個のシナリオは、すべてが原作者の竜騎士07氏が執筆したわけではありません。
そのため、シナリオの出来には差があり、「すっごい面白い」か「そこそこ面白い」のどちらかでしたね。
23本のシナリオは5グループに分割されており、グループ内のすべてのシナリオをクリアして次のグループが開放されるので、
原作に沿ってエンディングを見るにはたくさんのルート分岐をコンプリートする必要があります。
原作エンディングの「祭囃し編」なんかは4グループ目なので、退屈に感じる人もいるかもです。
原作の「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」「祭囃し編」だけを順にプレイできるモードがあればなお良かったんじゃないかと思います。
とはいえ、やっぱりひぐらしは「試行錯誤をしてとにかく足掻いて、その末に一筋の希望をつかみ取る」というのが重要な要素です。
「真の主人公」の途方もない苦労を感じるため、わざと回り道をさせている可能性も大いにあります。
途中で飽きずにエンディングまで見ていただければとても嬉しいです。
次に、人によっては注意点なところ。個人的にはうれしい点です。
『ひぐらしのなく頃に奉』では、トラウマレベルに残酷な描写やホラーな演出はありません。
原作は恐ろしいくらいにもっともっとホラーで残酷な演出が数多く存在していて、時代の影響もあってか、虐待や拷問といった描写は今と比にならなかったとか…
ストーリーへの感情移入をするために、もっと原作に近いホラー&残酷描写を望む人もいると思うので、そこは注意です。
私個人としては、残酷な描写は得意じゃないし、トラウマになるので『ひぐらし奉』の描写で充分でした…反面、ホラー演出はもっとあっても良いかな、と思いました。
というかそもそも、絵もキレイになってフルボイスなので臨場感は原作と比べても爆上がりしています。
同じ残酷描写でやったらゲーム起動できなくなる気がする…
まとめです。
23本のシナリオはとんでもないボリュームでクリアまでに時間がかかりましたが、その価値はありました!
ストーリー重視の方、キャラクター重視の方にオススメの作品です!
ひぐらし原作のストーリーや緻密な世界観を全て知るには、『ひぐらし奉』は最高の完全版です。
現在では価格も下がり、3,500円くらいで購入できるので、ぜひプレイしてみて下さい!!
ちなみに私はswitch版を購入したのですが、パッケージを開けると…ひぐらし再序盤で有名なホラー演出を見ることが出来ます。
演出がうますぎる(笑)
以下のリンクから簡単に飛べますので、ひぐらし好き、ホラー好き、ミステリ好きの人はぜひ遊んでみて下さい!!
では今回はここまで。
今後も当ブログでは、ホラーを通じて皆がゾゾゾっと出来るコンテンツを発信していきます!
ゲーム、映画、アニメ、怪談などホラーに関するものを幅広くまとめているので、
興味を持った方はトップページをチェックしてみて下さい!
>>トップページ【ジャンルごとに纏めて見やすくしているよ!】
ばいっ
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