2020年– date –
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怪談・奇談
【ホラー・怖い話】七人心中の池
「綺麗な桜の下には死体が埋まっている」なぜ、死体が埋まっている桜は綺麗なのか。死体は伝えようとする。『自分を見つけて』『自分を見て』と。桜でなくても、これは同じ。非業の死を遂げた死者は、自分を見つけてもらうために、その周りを一層華やかにす... -
怪談・奇談
落ちるおじさん
先日、大学の同期の友人と久々に食事した時の話。友人は大阪に出て技術職、私は地元で病院に就職しましたが、私の勤めている病院は古く、度重なる増改築で構造はぐちゃぐちゃ。たまに立ち入る旧館の方は、零感の自分でもちょっと薄気味悪い感じすらします... -
怖い本
リアルな怖さを体感したい!真夏におすすめのホラー・怪談本5冊を紹介するよ!
怖い話とか妖怪とか好きなんだけど、面白い本ない?リアリティのある怖い本が良いなあこんな希望に応えます。今回は、怖い話とか妖怪とか、そういうホラー系のものが好きな方向けの記事です。暇なときって、ついつい怖い話まとめとかYouTubeの怪談とかを見... -
怪談・奇談
脳の病気の置き土産
我が家の謎です中学の時、母方の祖父が死にました脳の手術して神経後遺症(だったかな?)がひどく残り最後は「狂い死に」に近い死に様。で、お通夜の夜、親戚一同は1Fで寝てたんですが母と私と父は2Fの祖父が使ってた部屋で寝ることに。夜中階段をギシギ... -
怪談・奇談
赤い女
三年近く前、泉の広場のところで、ヘンな女がうろついていた。通勤の帰りによく見かけた。三十前後で、赤い色のデザイン古そなドレスっぽい服着てて、小柄で、顔色悪く目がうつろ。髪は背中近くまであって、伸ばしっぱなしに見えた。目立つ服の色となんか... -
怪談・奇談
大宮さんがきよる
昨日の話です。いま四国の田舎に帰ってきてるんですが、姉夫婦が1歳の娘を連れてきてるんだけど、夜が蒸し暑くてなかなか寝付いてくれなくて、祖父母、父母、姉夫婦、俺、そしてその赤ちゃんの8人で、居間で夜更かししていた。田舎は海沿いの古い家で、... -
怪談・奇談
八十八ヶ所霊場巡り
俺は九州出身なんだが、大学は四国へ進学した。以下はゼミの先輩から聞いた話だ。四国と言えば八十八ヶ所霊場巡りが有名だが、昔は大変だったお遍路も、今では道が整備され、道標も各所にあり、地域住民も協力して、初心者でも観光気分で行けるようになっ... -
怪談・奇談
雨の中の心霊トンネル
その晩は雨が強く降っていた。現場に着き、トンネルの手前で車を脇に寄せ、一時停車。その手の感覚は鈍いほうだが、不気味な雰囲気は感じた。「恐い場所だ」という先行イメージのせいもあるだろうが。しばらく休憩の後、ゆっくりと車を進めトンネルに進入... -
怪談・奇談
近くで見ることのできないビル
昔から実家のベランダから見える5階建てのくらいのビルがある。色は深緑で珍しいけどまああんまり目立つビルではない。そのビルは大きくはないけど都会じゃないので、1キロくらい離れてるけど上半分はよく見える。で、なぜか小さい窓が一個しかない。四... -
怪談・奇談
古本屋
俺は二年くらい前から小さい古本屋でバイトをしてる。まさに「古本屋」のイメージ通りの店。床や柱は黒っぽい木造で、ちょっと暗くて古めかしい感じなんだが俺が来る前に入口を改装したらしく、そこだけ不自然に自動ドアになってる。客が来るとピンポーン...